ウサギの慢性鼻炎(スナッフル)

ウサギの慢性鼻炎(スナッフル)はどんな症状?

 スナッフルというのは正式な病名ではなく、ウサギの慢性鼻炎を呼ぶ、いわばニックネームのようなものです。
 症状は、くしゃみと鼻汁です。環境温度が低い場合、1日の寒暖の差が激しい場合、ほかの病気や老化のため体力が落ちている場合、ストレスなどにより免疫力が低下した場合などに症状が悪化することがあります。
 通常、家庭で飼育されているウサギでは、食欲が落ちるほど悪化することはありません。しかし、衛生環境が著しく悪かったり、ほかに重度の病気があるときや、鼻炎症状が重症になっても治療を施さない場合には、鼻炎にとどまらず、気管炎から肺炎へと進行し、命を落とす恐れもあります。

 スナッフルの原因となる病原体で最も多いのはパスツレラという細菌です。パスツレラは多くの抗生物質に感受性があるので、抗生物質の投与によりたいていは症状が和らぎます。
しかし、どんなに高用量、長期間の抗生物質の投与を行っても根治することは難しいので、軽症のスナッフルは持病と考え、重症化させないように気をつけて飼うのがよいと思われます。

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