異常な行動

Q.私のイヌは、絶えずほえますし、公園では鳥やイヌの糞のうえを転げまわり、私のいうことを聞きません。
どうしたらよいでしょうか?

あなたのイヌは、訓練がいきとどいてなく、ただ、本能に従って行動しているだけです。専門の動物トレーナーによるレッスンが必要です。
トレーナーを雇ったり、レッスンに参加させることが経済的に無理ならば、イヌのしつけについての本かビデオを購入してください。

イヌは言葉を話せないため、音や行動によって意思伝達をしようとします。ほえるのは、あなたやほかのイヌに話しかけているのです。ですから、同じほえるという行為でも、時には喜びを、時には警戒心を、またあるときは挫折感や葛藤を表現しているのです。
あなたが家に帰ってきたときや、一緒に遊んでいる時にほえる声と、見知らぬ人が現れた時にのどからうなるようにほえる声には、大きな違いがあります。また、しつけられたイヌは、ほえずに攻撃することもできます。

 イヌの性格は、それぞれに違います。元からおとなしいイヌもいますし、ほえるのが好きなイヌもいます。遠ぼえはもともと、狩猟をしたり外敵から身を守るために群れを集合させる目的で行われたものです。
現在のイヌは遠ぼえする必要はないのですが、サイレンや救急車の音でこの原始的な本能が刺激され、近所のイヌがいっせいにほえだすことがしばしばあります。
ちなみにバセンジーはまったくほえることがありません。遠ぼえのチャンピオンである狼もほえることはなく、わずかに「ウー」とうなるだけです。

動物の死体や排泄物の上に転がるという行為も、本能的なものです。イヌはしばしば、狩りをするために自分のにおいをごまかそうとします。   鳥の死体の上で転がるのは、鳥を捕まえようとする時、自分も鳥のにおいをさせようとしているわけです。
もうひとつの意見として、イヌはより強いにおいのものが好きなので、その上を転がるという説があります。ちょうど香水を楽しむ感覚です。このような行為を防ぐためには、公園に行く時はリードを使うことです。

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