暑い気候
Q.私のペットは、暑い季節になるといつも具合が悪くなり、動物病院に行くはめになります。
どのようなことに気をつけるべきでしょうか?
暑い季節には、特にペットの事故が発生しやすくなります。ペットが公園で遊ぶときも、プールで泳ぐときも、ビーチを走り回るときも、ファミリーカーに乗っているときも、たえず気をつけなくてはなりません。以下に、よく発生する事故をあげてみます。
・暑い日の駐車場の車内は、ペットにとってオーブンのようなものです。イヌやネコをけっして車の中に置き去りにしてはいけません。たとえ数分間でも、車内の温度が急上昇して熱射病を起こし、ペットの命が危険にさらされます。
・多くのイヌは、海で泳ぐのが大好きです。しかし、塩水を飲みすぎると非常に危険ですから、常に新鮮な水をたくさん与えるようにします。
また、海水浴の後は、皮膚病を防ぐためにも、真水でよくすすいで上げる事です。
・プール用の消毒剤は衛生を保つために必要なものですが、ペットが原液を飲み込んでしまわぬよう、気をつけなければなりません。プールで泳がせるときは、イヌがプールから自力で上がれるようになっていることがたいせつです。
また、泳いだ後は、毎回耳の掃除を行いましょう。よく水分をふきとらないと耳炎になりますし、皮膚病予防のためにも体をよくすすぐようにしてください。
・フォックステイルやほかの雑草の種など、さまざまな植物が動物の毛に付着します。時にはペットの皮膚、眼、耳、鼻、指の間にまっすぐ突き刺さるものもあります。これらは重大な皮膚病を起こす原因となりますので、毎日注意深くグルーミングをしてあげることです。
・ホットスポットは、急性のジュクジュクした皮膚炎です。ノミや花粉アレルギーのためにかゆがり、ひっかいたりかみついたりすることで発生します。
毎日グルーミングすることで、ホットスポットを早期発見することができます。多くの地域では、夏の間ノミをコントロールする必要があります。
・日焼けは人間にだけ起きるわけではありません。白いイヌ、白いネコ、あるいは鼻が長くてピンク色をした種類のイヌ(コリーなど)は、ときに日焼けします。
イヌの毛を短く刈ったばかりのときは、保護する毛が生えるまでは直射日光を避けるべきです。SPFが15以上の耐水性日焼け止めクリームを塗ってあげるのもよいでしょう。ペットがなめてしまっても、一部は皮膚の中に浸透するので、日焼けによるダメージや皮膚がんを防ぐことができます。