診察

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診察

Q.健康で特に問題のないペットは、どのくらいの間隔で診察を受けるべきでしょか?

イヌもネコも、病気を予防して健康に生活するためには、最低でも年に1回は診察をうけることが重要です。
子イヌと子ネコは、生後なるべく早いうちにはじめての診察を受け、約8週齢になったらワクチン接種をはじめなくてはなりません。6ヶ月ごとに診察を受けるようにしている飼い主もたくさんいます。

診察を行うにあたり、獣医師はまず、健康状態、過去の病気、食事、ワクチン接種の有無などを聞きます。それから動物の体温を計り、脈拍と呼吸数を調べます。聴診器で、心音に異常がないか、肺に異常がないかも調べます。

眼は健康状態を反映しますので、動物が貧血、黄疸、炎症を起こしている場合にはすぐにわかります。検眼鏡では、角膜の異常、瞳孔の大きさ、光反射、あるいは異常出血や分泌物がないかどうかを調べます。

次に獣医師は歯を調べ、虫歯がないか、歯石がたまっていないかをみます。健康な歯は消化吸収の重要な役目をになっています。丈夫で健康な歯を維持するためには、歯の手入れが必要です。また、舌や上あご、のど、扁桃腺も調べます。

耳鏡を用いると、耳の中に分泌物、異物、炎症を起こしていないかなどを調べることができます。
それから、腹部を触診して腎臓、肝臓、腸管、脾臓を確認し、腫瘍がないか、臓器が腫大していないか、ガスや水がたまっていないかを調べます。
そして、生殖器、手足、関節、手足の肉球、首、尾、背骨など、すべてをチェックします。
健康診断のときには、糞便を持っていき、糞便検査で寄生虫に感染していないかを調べてもらいましょう。

皮膚の検査では、寄生虫(ダニ、ノミなど)、腫瘍、アブセス、皮膚炎の有無を確認します。動物の毛の状態は、栄養状態を非常によく反映しています。また、毛と皮膚から、甲状腺やそのほかのホルモン異常、花粉や吸引アレルギーであることがわかる場合があります。
さらに獣医師は、あなたのペットにあったシャンプーを紹介してくれるでしょう。どのくらいの頻度でシャンプーするか、あるいは適切なノミのコントロールのしかたなどについて、よく相談することです。

ひととおり診察を終えた後で、場合によっては血液検査、尿検査、皮膚掻爬検査、耳垢の検査、心電図、あるいはレントゲン検査など、より精密な検査をすすめられるかもしれません。

…続きは後日公開いたします

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