【CANINE】3_骨はのどによくない?
【CANINE】3_骨はのどによくない? について
Q.うちの主人は、いつもイヌに鳥の骨を与えます。ときどき、のどにひっかかるようですが、危なくないでしょうか?
鋭くとがった骨や、木や草、プラスチックなどとがったものは何でも、気管や食道(口と胃をつなぐ部分)に刺さることがあります。
一般にイヌは骨をかじるのが好きですが、普通では考えられないようなものを飲み込んでしまうイヌもいます。
たとえば、ストッキング、ひも、アボガドの種、ボタン、ゴルフボール、輪ゴムなど、あらゆるものがイヌのおなかの中から出てきます。
多くの場合、イヌはのどにつまらせることなく、物を飲みこんでしまいますが、なかには食道につまるものもあれば、食道の壁を破ってしまう鋭いものもあります。
たとえ無事に食道や胃を通過したとしても、ひもやストッキングなどは胃の中でからみあって道をふさいでしまい、非常に危険です。
野生の状態では、イヌはよく骨をかじりますが、以上のような危険を考えると、ペットとしてのイヌには骨は与えないほうがよいでしょう。
例外として、大きな牛の関節骨なら、割れることはないので、与えても問題ないでしょう。鳥の骨は特に小さくてとがっているので、非常に危険です。
たいていのイヌは、かじるためのおもちゃを与えることで満足するはずです。
食道穿孔はたいへん診断を下しにくいものです。
一般的には、レントゲン撮影し、特殊な染色液で食堂壁を染め、穴があいていないかを確かめます。また、胸に取り込まれた空気が、お腹に現れることもあります。
食道穿孔を修復する手術はたいへん難しく、危険性の高い手術でもあります。
ですから、ペットのまわりに危険なものを置かないようにし、安全なおもちゃを与えるように心がけてください。それが、のどをつまらせたり食道穿孔を起こさないための、重要な予防策でしょう。
…続きは後日公開いたします