【CANINE】1_避妊手術と去勢
【CANINE】1_避妊手術と去勢 について
Q.イヌやネコの避妊去勢手術は、いつ行うとよいですか。手術によって性格が変わるということはありませんか?
イヌもネコも、生後6ヶ月くらいから避妊去勢手術をすることができます。
オスネコは生後7~9ヶ月まで待ったほうがよい、という先生もいます。
避妊去勢手術をする最もたいせつな理由は、第一に不慮の妊娠を予防するためです。
たくさんの子イヌ、子ネコが「誤って生まれてしまった」ために、もらい手が見つからず、捨てられたり、安楽死させられています。
オスのイヌやネコを去勢することで、遠吠えやケンカを防ぐことができます。
去勢すると動物はより穏やかになり、飼いやすくなります。さらに、前立腺の病気や各種の腫瘍の発生を抑えることにもなります。
メスのイヌやネコは、子どもを産まないことで、より健康に生きられます。
もらわれる当てのない子どもをたくさん引き連れている母親は、見苦しいものです。
満1歳になる前に避妊手術を行うと、晩年に乳がんが発生する確率が劇的に減少します。
また、メスイヌ、メスネコは、避妊手術をしないと子宮蓄膿症になる可能性があります。
これは子宮の感染症で命にかかわる重病です。
避妊去勢手術の後に性格が変わったという声をときどき聞きますが、
これは手術による影響というよりも、動物が成長する過程で起こる自然な変化である場合がほとんどです。
手術の後に太るのではないか、と心配する人もいます。手術後は、手術前と比べてからだが必要とするカロリーが減少します。
手術後は、各動物の運動量、代謝量などを考慮して、食事の量を調整します。
頻繁にケンカをしたり、騒ぎまわっていたオスイヌは、去勢手術の後は家の中で静かにしているのを好むようになるわけで、
このようなイヌはカロリーの必要量もずっと少なくなります。
避妊手術と去勢手術はともに、全身麻酔で行われますので、術前に検査をすることをおすすめします。
この検査は、手術が安全に行われるために必要なものです。場合によっては、特殊な麻酔を使用しなくてはいけないかどうかの判断材料になります。
避妊去勢手術にともなう合併症を防ぐために、手術は完全に殺菌された手術室で行われ、免許を持った獣医師だけが手術を行うべきです。
…続きは後日公開いたします