【CANINE】1_耳の病気
【CANINE】1_耳の病気 について
Q.私のバセットハウンドは、いつも耳をかゆがっています。
耳からひどいにおいがして、よく耳が炎症を起こしているようです。どうしたら予防できますか?
バセットハウンドのように耳がたれているイヌ、あるいは外耳道に毛がたくさん生えるイヌは、
ほかの犬種よりも耳の炎症を起こしやすいといえます。
イヌの外耳道は急カーブを描くように湾曲しているため、いろいろな障害を起こします。
湾曲部分に水や耳垢がたまりやすく、異物が入りこむ場合もあります。
これらは細菌やイースト菌の絶好の巣になります。イヌに耳の病気が多いのはそのためです。
そのほかにも、アレルギー、耳ダニ、マダニによって、耳の病気が起こります。
耳の病気は、突然発生するものもあれば、慢性的な場合もあります。
耳の中は赤くはれあがり、潰瘍ができる場合もあります。
悪臭がして、耳垢やときにはウミが認められるかもしれません。
外耳炎には痛みがともない、またアレルギー性外耳炎の場合はかゆみもともなうため、ペットは耳をかいたり、首を振ったりします。
また、耳のあたりをさわると痛がります。さらに、耳を激しくひっかいて耳たぶの内側が出血を起こし、耳血腫とよばれる腫脹を起こすこともあります。
こうなると手術によって治さなくてはなりません。
耳の病気は原因をしっかり突き止めることがとても重要です。
綿棒で耳の分泌物の一部を採取し、顕微鏡で検査して、細菌かイースト菌感染か、あるいは耳ダニかを判定します。
治療に有効な薬を決めるために、細菌培養と感受性試験が必要な場合もあります。
点耳鏡検査は、外耳道と鼓膜を診察するものです。
ペットの状態にもよりますが、場合によっては鎮静剤や麻酔を用いて診察し、耳洗浄や耳内異物の摘出を行います。
炎症を起こしている耳の洗浄は、まず動物病院で行ってもらい、その後自宅でフォローアップします。
一般的には数週間の治療が必要です。
クリーニング液、耳乾燥液、そして点耳薬という具合に、手順を追って手当てをしてはじめて快方に向かいます。
抗生物質を投与する場合もあります。また、慢性のケースでは、外耳道を切開する手術を行うこともあります。
耳の病気を予防するには、つねに耳を清潔にし、乾燥を保つようにします。
炎症の原因となっているもの(アレルギー等)を考慮します。
外耳炎を治療しないで放置しておくと、体のバランスが取れなくなったり、耳が聞こえなくなるという重大な障害を生じます。
…続きは後日公開いたします