フェレットの皮膚病

フェレットは特異的な内分泌性の皮膚病が好発するが、感染性の皮膚病は比較的少ないのが特徴です。
季節繁殖動物なので、日照時間の変化で発毛速度、毛の太さ、色、皮脂腺などに違いがみられるため、病気と生理的な変化を区別する必要があります。
一般的に長日期間に入る春には毛が細くなり、毛色に大きな変化が見られます。
また雄は尿によるマーキングを積極的に行い、鼠径部を地面にこすりつけるので、 毛が薄くなったり、脱毛が見られるがこれは去勢した個体でも見られることがあります。
短日期間に入る秋には、二次毛の成長が盛んになり皮脂腺も活発になるので、白毛の個体は黄色く変色する傾向にあります。
夏と冬は生理的に毛の成長が盛んではないので、毛刈りを行うと発毛が遅い傾向にあります。
最後にフェレットは、高蛋白質の食餌を必要とする動物であるため、低蛋白質のドックフードやキャットフードの多給が原因で脱毛を起こすこともあります。

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