子犬のしつけ(パピークラス)
子犬のしつけ(パピークラス)について
子犬のしつけについては話だけではうまく伝わらないことがたくさんあります。
→そのため、実際にさまざまなプログラムを実践してもらうことができるパピ―クラスはとても効果的です。
■子犬のしつけ
→よい行動を見逃さず、報酬を与えて強化する
→最も有効な子犬のしつけ方法
→教育
①社会化
②ハンドリング
③リーダーシップ
■パピ―クラス(子犬のしつけ)は、飼い主さんと犬、動物病院関係者を含む周囲の人全員をハッピーにするためのプロジェクト
■パピ―クラスの効果
①飼い主さんと子犬の絆の構築
②病気の早期発見・早期治療
③診察・治療が容易になる
④子犬と飼い主さんのマナーの向上
■パピ―クラスの内容
・適切な食事管理と健康管理
・社会化プログラム
・ハンドリングプログラム
・リーダーシッププログラム
・問題行動の予防と対処方法
■パピ―クラスの持ち物
・カラーとリード
・ご褒美、おもちゃ、足拭きタオル(クイックルワイパー)
・いつも使用しているブラシ
・歯ブラシ・CET
・排泄用ビニール袋・雑巾・ペットシーツ
1. 診察室になれる練習
■診察台の上で体重を測る
→ご褒美、褒めてもらう
→診察台の上がとても良い場所であるという印象を持たせる
→病院になれさせ、病院好きにする
■ワントライアル・ラーニング
→たった一回のとても衝撃的な経験により学んだことが長く影響をおよぼすこと
2. ハンドリング
→子犬の体を触る練習と日常生活で必要なケアにも慣れさせる練習
少し落ち着いたら、体の各部位をチェック
■落ち着練習
→まず飼い主さんが落ち着き、穏やかな口調で静かに話しかけ、頭部から尾部にかけて手の平をやさしく密着させてゆっくりとなでる
■興奮しやすい子犬の場合
→お腹を上に向けて静かになるのを待つ
■攻撃性を持ってる場合
→好物を与えながらやさしくなでるなど、まず、触られることに慣れさせるところから始める
■自宅でも練習を
→子犬が遊び疲れて少し眠くなってきたようなタイミングで、うっとりとそのまま眠ってしまうようにやさしくなでる練習を
→なでられることは気持ちが良いという条 件付け
→少しずつ自宅以外の様々な場所で練習を
→どんな場所でも犬を落ち着かせたい時に使うことができる
■子犬の体のさまざまなところを触る
→おとなしくしていた直後に好物を与える
①眼→目やにの有無、結膜の色
②耳→耳の入り口の皮膚の状態、耳垢の有無、におい
③鼻→乾燥、鼻水
④唇をめくり→乳歯、永久歯の状態、歯ぐきの色、CRT
⑤爪、パッド
⑥外陰部→おりもの、分泌物
⑦肛門→赤くなったり、汚れていないか
⑧全身の被毛や皮膚→毛玉、脱毛、傷、できもの、ノミ・ダニ
■ブラッシング→大切なことは、痛くしないこと、気持ちよくしてあげること
①皮膚や被毛の健康を保ち、抜け毛を防ぐため
②犬とのコミュニケーションの時間
■足拭き
→ご褒美をあたえながら
■歯磨き
→犬は歯周病がとても多い
→口の中の不快感や痛み、口臭の原因になるばかりか、血流を介して歯石の中の細菌が、腎臓や肝臓、心臓などの全身の臓器に運ばれて悪影響をおよぼす
→人間と同じように健康で長生きするためには歯の健康がとても大切
→子犬のころから歯磨き習慣
→歯ブラシに良い印象を持ってもらう
■しつけがうまくいかない時
①ゴールを意識し、少しずつ慣れさせる
→トレーニングの一環で行っているという意識を持ち、目的を達成する以上に将来上手く犬を扱えるように子犬との良い関係を築くために行っているというゴールを意識する
②気持ちよくする
③格闘をゲームにしない
→やんちゃな子犬は、トレーニングを飼い主さんとの遊ぶの時間と認識してしまう場合があります
→足を拭くときにタオルを咬んだり、ブラッシングをしているときにブラシを咬んだりする場合
→タオルやブラシを咬むたびに叱ったとしても
→実際にタオルやブラシを咬ませてしまっているのであれば
→咬むことを練習しているのと同じです
→毎日これをやっていれば、やがてタオルやブラシをみれば咬む犬になってしまう
→犬がタオルやブラシを咬むおもちゃと認識してしまう前に
→もっと好きな咬むおもちゃをやガムなどを与え
→それを咬んでいる間に足拭きやブラッシングを済ませるようにしましょう
3. 適切な食事管理と健康管理
◆食事管理
■食事管理上の注意点
→バランスのとれた子犬用の総合栄養食を適切な量や回数(生後6カ月までは1日3回から4回)で
→ご褒美→総合栄養食のドライフードか、総合栄養食以外の食べ物(一日の必要カロリーの一割程度まで)
■食事に関連したしつけ
→食事を与える時には目と目を合わせて「おすわり」「待て」など簡単な号令をかけ、それに従ってから与えるようにする
■食事に関係する問題行動の予防
→食事中に近づくと唸る場合
→食べ物を守ろうとする子犬を叱ってはいけない
→フードを何回かに分けて食器に入れてあげるか、食べている間に犬の好物を入れるようにする
→こうして、人間が食器に近づくのは食べ物を横取りするためではなく、食べ物を追加したり、もっとおいしいものを入れてくれるためなのだと子犬が考えるようにする
→食事に関係する問題行動の予防策
…続きは後日公開いたします