ウサギのブラッシング

ブラッシングのやり方

ブラッシング

ウサギの毛は大きく分けて春と秋の2回、冬毛から夏毛へ、反対に夏毛から冬毛へと抜け替わる。
しかし、よくみると全部で4回換毛している時もある。時期や期間は個体によって異なるが、ほぼ全身の毛が抜け変わる。
抜け方も、まとまって抜けるウサギもいれば少しずつ抜けるウサギもいる。
大抵は、毛繕いすることでウサギ自身舐めとってしまうことが多いが、毛球症に注意する。
ウサギは猫のように毛玉を吐き出すことができないので、まめにブラッシングを行なう。
特に換毛期にはブラッシングをまめにする。
またアンゴラ種などの長い毛を持つウサギには、毎日してやらなければならない。
なお、口元の毛は常にカットしておくと、餌とともに毛を飲みこんでしまう誤嚥を防ぐことができる。

シャンプー

基本的には不要である。
犬猫と異なり、ウサギ自体には体臭がなく猫と同じくらいきれい好きで、自分で手入れを行なう習性があるため、シャンプー(入浴)の必要がない。
しかし、下痢などで臀部が汚れた場合や換毛期においては有効と思われる。
ドライシャンプーは、ストレスにならなければ問題ないであろう。

爪切り

爪の中に血管が通っているので、その先を切る。
伸びすぎると、絨毯その他に引っかかり折れることもある。
犬猫と同様に家庭でも切れるが、暴れることがあるなど難しい面もある。 道具として人間用の爪切りは、切るのではなく割ることになるので勧められない。
犬猫用(歯に丸い穴がある)の爪切りでちいさいサイズのものが良い。慣れないうちは、抱く係と切る係りとに分かれたほうが安全である。
切る際に、ウサギがおびえて足蹴りなどして暴れることがあるので、暴れないようにしっかりと抱く。
一人で切る際は、前肢の爪を切る時には胴体から後肢にかけて、後肢の爪を切る時には、前肢から胴体にかけてバスタオルなどをきっちり巻きつけ、仰向けにして切ると良い。

歯の磨耗

ウサギは顎を側方に動かして、餌をすりつぶして嚥下する。
そのため、臼歯は磨耗され、なおかつ同時に切歯も摩耗される。従って一般に市販されている歯を摩耗させるというスナックタイプの餌もあまり有効でないものが多い。
摩耗性の高い繊維成分を多く含む食物(野菜、野草の茎、干し草等)が適していると思われる。

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