犬の代表的な病気⑦

薬の飲ませ方

家庭で薬を飲ませる時は、「獣医師の指示を守る」ということが重要です。特に、抗生物質の投与間隔については、その指示を守らないと薬の効果がなくなってしまうことさえあります。 犬に薬を飲ませる場合、次のような方法で与えることができます。

粉薬

ほっぺたに指を1本いれて、頬と歯の間のスペースをつくり、そこへスプーンに入れた粉薬をいれる。

錠剤

指先でつまんで、すばやくのどの奥深く入れ、すぐに口を閉じます。スポイドで水を飲ませるか、鼻をしばらくつまんで手を放しますと、ペロリと鼻をなめ、その拍子に薬を飲み込んでしまいます。

水薬

犬の頬をつまみ、スポイドで、頬と歯の間に入れて流し込みます。

食餌に混ぜて与える

上記のほかに食欲のある犬では、粉薬や水薬を食餌に混ぜて与えることができますが、この場合は、はじめに残さない程度の量の食餌に薬を混ぜ与え、それを全部食べてしまった後に残りの食事を与えるようにします。しかし、どうしても薬を混ぜると食事を食べない場合には、前述の方法により投薬するしかありません。

退院して家に帰った時の注意

①退院した当座は、犬が興奮しやすく、たくさん食べたり飲んだりして、これが下痢・嘔吐の原因になることがありますので、与えすぎないように注意してください。
②入院、または預かりの場合、なれない環境にいたので、完全に普段の状態に戻るには数日かかることがあります。
③入院していた犬は、退院後には指示があるまで戸外運動をさせないでください。特に腹部、胸部の手術を受けた犬は気をつけてください。
④退院後のようすを知らせるよう病院から指示があった場合は、診療時間内に電話してください。

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