検査試験

検査試験

Q.定期健診のためにイヌを動物病院へ連れて行きますが、どんな検査試験を受けたらよいでしょうか。私のイヌは9歳になりますが、健康状態はいたって良好です。

人間の場合、定期的な健康診断には、血液検査や尿検査が含まれていますし、心電図検査やレントゲン検査が義務づけられている所もあります。
イヌの場合は、具合がよいとか悪いとかを言葉で伝えることができないので、検査はとても大切です。

イヌが歳をとってきますと、2つの大きな変化が現れることが多くなります。1つめは加齢にともなう眼や耳の衰えです。これはほとんどの動物に見られるもので、正常な老化現象といえます。

もう1つはがん、関節炎、糖尿病、心臓病、肝臓や腎臓の障害といった病気が頻発するようになることです。これらの病気のほとんどは、早期に発見することにより、治療をして治すことが可能です。そこで、どんな検査があるのかを簡単に説明しておきます。

総合血液検査は、肝臓、腎臓、心臓そのほかの臓器が正しく機能しているかどうかを確かめるもので、非常に重要な情報を与えてくれます。
血球検査では、細菌やウイルスによる感染、貧血、血液凝固に関する異常、あるいはがんなどを発見することができます。

尿検査は腎臓の機能を見ると同時に、体全体の総合的な異常をチェックできます。心電図は、不整脈や心拍の異常を発見できます。

レントゲン検査では、臓器の大きさに異常がないか、体液が蓄積していないか、腫瘍がないかなどを調べることができます。
また、関節炎や膀胱結石を見つけることもできます。超音波検査では、妊娠から腫瘍までさまざまなものを診断することが可能です。

また、老化にともなう栄養要求量の変化がありますので、定期健診では食事のことをよく相談するとよいでしょう。

定期健診や各種の検査に加え、ペットの健康を維持するためには、ワクチン、寄生虫のための検便、歯科治療、それにカがいる地域であれば、フィラリアの予防も行うべきです。

…続きは後日公開いたします

一覧へ戻る